• 写真家の視点から見た

    写真家の実力

    ここでは、特集の総監修をしていただいた写真家・曽田啓之氏の作品を見ながら、プロのカメラマンが撮影した写真の狙い、テクニックを学んでいきたい。これまでの写真の見方、楽しみ方が変わり、カメラマン選びのヒントにもなるだろう。

     

    写真家の視点から見た写真家の実力

    プロの写真は、偶然ではなく必然
    想いをカタチにして伝えている
    「素晴らしい写真作品に偶然はありえない」。そう教えてくれたのも曽田氏だ。心が揺さぶられる作品は写真家自身が構想を練り、イメージに合致するロケーションを想定し、テーマ(想い)に落とし込んだシーンにシャッターを下ろす。たとえ日常の何気ないワンシーンのように見えても、それはカメラマンが「撮りたい」という狙い(テーマ)があって表現されているのだ。例えばアスファルトに小さな花が咲いている写真があったとする。その時、カメラマンは何に心を動かされ、この写真を撮ったのか? 何を伝えたかったのか? そんな風に鑑賞していくと、一枚の写真から様々なストーリーが思い浮かんできそうだ。
    それでは、曽田氏の作品を見てどんな物語が思い浮かぶだろうか。想像力を膨らませてほしい。

     

    写真家の意図
    タンゴ発祥地、ブエノスアイレスのボカ地区でタンゴダンサーを撮影。港町のシャビーな雰囲気を表現するという狙いのもと、撮影を開始。そこに偶然野犬が登場し、よりコンセプトに近づいた。古さを表現するため高感度にして素粒子感を出したが、撮影環境は暗すぎたためタクシーのヘッドライトを点灯してもらい、この作品が生まれた。

     

    写真家の視点から見た写真家の実力

    画像補正を施した写真。柱等を目安に水平垂直を補正。さらに男性のスーツや女性のドレスが黒く潰れずに細部を表現している。基本的にカメラとは人間の目のように暗い中で黒い物を認識することはできない(暗視カメラは別)。そのため補正によって画像処理をする必要がある。

    写真家の視点から見た写真家の実力

    美しい球体のヘッドが乗った柱にピントを合わせ撮られているが、狙いは女性のくびれ。柱のカタチと女性のくびれを合わせた構図を狙って撮影された作品。

    写真家の視点から見た写真家の実力

    男女の握り合った手にピントが当てられたこの作品。ピントとボケ味の組み合わせによって、何をこの写真で伝えたいのかを表現。さらに奥行きを感じさせ、写真に立体感が出ているため迫力もある。

     

    写真家の視点から見た写真家の実力Photographer
    Hiroyuki Soda
    曽田啓之 / SODA PLAZA代表
    アメリカ、ベネズエラへの留学経験、ビジネスマン経験により、人物のフィギュアよりもキャラクター表現の面白さや重要性に気づく。被写体の個性を表現すること、コンセプトを伝えるポートレート撮影に取組む。現在、文京区小石川にてフォトスタジオとギャラリー、ポートレートスクールを運営。
    www.hiroyukisoda.com

     

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