• 写真家の視点から見た

    写真家の技術

    目指す人物像が具体化してもそれを写真に表現するのはカメラマン。柔軟な発想力と写真技術を持つカメラマンでなくては、せっかく学んだ「被写体の技術」も活かされない。一体、どこを基準にして選べばよいのか?

     

    写真家選びは作品チェックから
    第一条件は、まずモデル自身がそのカメラマンの作品が好きかどうかという点だ。写真も音楽や料理と同じ。譜面が読めなくても、つくり方がわからなくても好きと感じることが大事なのだ。もし、自分が撮ってもらうとしたら……? という視点で探してみるのも良い。こんな雰囲気で撮ってもらいたい。この写真カッコイイ。そんな感覚でOK。気になるカメラマンや写真館を見つけたらHPや誌面などに掲載している作品をチェックしてみよう。

     

    撮影にどれだけ
    オリジナリティを出してくれるか!?
    見極めポイントとなるのが、作品がどれも画一的でパターン化していないかという点だ。「いいな!」と思っても、他の作品と見比べたら金太郎飴のように同じポーズや背景、アングルで工夫が感じられない場合、発想力や現場でのアドリブ力が乏しいかもしれない。そのため仮にコンセプトをカメラマンに伝えたとしてもそれが写真に反映されない可能性も高い。「写真家の技術として必要なことは、感性×技術=表現力。依頼者の想いをカタチにして、人に伝えることができなければならないのです」と曽田氏は指摘する。表現力のあるカメラマンなら、打ち合わせでイメージやコンセプトを伝えた時、具体的な撮影内容や様々なパターンを提案してくれたり、撮りたい写真のイメージをさらに広げてくれるはずだ。撮影現場の空気も心地良い空間につくり、新たなアイデアやヒントも飛び出すかもしれない。

     

    フリースタイル撮影なら
    背景も考慮してスタジオ選びを
    様々なバリエーションで撮ってもらいたい時は、スタジオの様子も確認しておくと良い。例えばハウススタジオ的要素があるか。これはシチュエーション別のセットが用意されているかということだが、自分のイメージに近いセットがあるか、白ホリゾント(床面から背景壁面までを曲面で繋いだ境目のない白い壁)やレンガ壁、インテリアディスプレイがあるか等で、コンセプトシチュエーションの幅は広がる。
    とくにフリースタイル撮影はポージングによって立ち位置や座り位置も大きく変わるためスタジオにバックドロップライト(背景紙・布)しかない場合、ポージングで壁に寄りかかることができない、広角で空間を活かした撮影ができないなど、制限されることが多く、フリースタイル写真には向かないのだ。これらは作品チェックの際に背景を見てみるとスタジオバリエーションがわかる。

     

    撮影した写真の活用方法に
    合わせた納品方法をチェック
    最後に納品状態も確認しておきたい。撮影後、写真は自分でチェックできるのか、納品でもらえる写真は何点か、画像にレタッチ処理はされているのか、即日納品なのかなど。これらの判断材料は撮影後に自分がどう活用するかで分かれる。例えばプレゼント用なら台紙の種類はあるか。プリント表面が光沢タイプか、絹目タイプか、色は美しく出ているか。プリント納品や、データ納品の場合、受け取りはいつ頃か。もしSNSやブログ、HP、年賀状やカード、動画挿入などに使う場合は断然、データ納品の方が使い勝手が良い。また、スタジオによってはデータ代やプリント代が別価格のケースもあるので事前確認は必須だ。
    撮影自体を楽しい思い出にするために、そして満足する写真が撮れるよう、これらの注意点を頭に入れて撮影に挑んでほしい。

     

     

     撮影の流れ >>> 

    写真家の視点から見た写真家の技術

    モデルとカメラマンのイメージのすり合わせ。事前に打ち合わせをしていた内容に相違がないか、撮影前にもう一度確認を。撮影ポイント①に登場した5W1Hのシチュエーションを説明するとより具体的にセットをつくり込んでくれる。

    arrow-under

    写真家の視点から見た写真家の技術

    ヘアメイクアーティストとのすり合わせも重要だ。どういうイメージにしたいかを具体的に伝えた上で、アウトプットイメージ、被写体の個性、衣装などをチェックしてもらい、意見を聞くのも良い。

    arrow-under

    写真家の視点から見た写真家の技術

    撮影に入ったら、撮影ポイント②を思い出して。大きく深呼吸をしながら成功体験を思い出し、自分自身の感情をつくり込むこと。手の動きや足の位置など、ポージングがギクシャクしないよう、カメラマンとのコミュニケーションも大事にしたい。

    arrow-under

    写真家の視点から見た写真家の技術

    撮影途中に写真をチェックすると、自分のイメージ通りに撮れているか確認できる。表情が硬い、ポーズが不自然など客観的に見ることで、自然体の表情がつくりやすくなる。また、カメラマンやヘアメイクアーティストと一緒に改善点を話すとより完成度も高くなる。

     

    LINEで送る
    Share on GREE
    Pocket

    コメントを残す