• アートの達人に学ぶ

    写真を飾る愉しみ

    写真は飾ってこそ価値がある。そこで海外の家でよく見かける写真の飾られた部屋を真似てみるのだが、どうもしっくりこない。その原因は何か。写真をインテリアとして愉しむ法則をアートディレクターの石橋氏に教えていただいた。

    フォトフレームのお問い合わせ先/マチュリテ青山(TEL03-5468-2381) スタジオ・写真提供:ATELER MIYAZAKI
    写真提供:ピクチャーコレクション 六本木
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    アートの達人に学ぶ 写真を飾る愉しみ写真もインテリアの一部
    部屋のトーンに合わせて選ぶ

    部屋のインテリアと調和するように写真を飾るなら、注意したいのが写真の内容だ。たとえば部屋全体が落ち着いたインテリアなら色みも落ち着いたオーソドックスな写真が似合う。「飾っていてもしっくりこない」という悩みの元凶は、部屋に色を足し過ぎること。統一感なくバラバラな印象を与えてしまうのだ。そのためフォトフレームもクラッシックなデザインを選ぶのがベター。シンプルな木枠もいいが、ポイントの色差しにするなら写真を絵画のよう感覚で額縁に飾るのもおすすめ。おとなしくまとめ過ぎないのも上級者のテクニックから学ぶ知恵だ。写真選びとフォトフレームが決まったら、次はどこに飾るか。
    「場所はわざわざつくる必要はないんです。むしろ空間の中に自然と置ける場所がいい。その方がインテリアとしても馴染みます」と石橋氏はアドバイスする。気をつけるべき点は、飾る点数。色々な写真を飾りたい気持ちもあるが、やり過ぎてしまうと写真だけが目立ちインテリアが台無しに。たくさんある場合は、毎月入れ替えるつもりで数は厳選して。


     

    アートの達人に学ぶ 写真を飾る愉しみ白い壁をキャンバスに
    見立てて写真をしつらえる

    小さな子供がいると飾りたくなる写真もいっぱい。次々と新しい写真が追加され、置き場所に困るという問題も。「写真の良さってフォトフレームから簡単に入れ替えることができるという点なんです」。石橋氏はインテリアもファッションも引く潔さがポイントだと言う。足し過ぎると個性が強調されかえってインテリアを殺してしまうのだ。「わびさびの美しさに共通しますが、昔の家は客間に必ず床の間がありました。そこに掛け軸や花瓶、壷、生け花などをしつらえ、客人をもてなす。家人のセンスの見せ所といわれたものです」。写真を「飾る」のではなく「しつらい」感覚でフォトフレームや写真もストックを用意し、季節ごとに変えるのも手。真っ白な壁も有効スペースなので部屋全体を見回し、ポイント(床の間)になる場所を探ろう。


     

    写真とともに
    四季を感じさせる空間に

    失敗コーディネート例の代表として挙げられるのが生活感のあるものと写真をごちゃ混ぜに飾ってしまうこと。つい増えてしまう子供のおもちゃや小物と一緒に写真を置いてしまうと、たちまち物置状態に。家の大きさと飾るスペースの割合、フレームのサイズと置く数。写真を並べた後に少し遠くから眺めて部屋全体のバランスで見るとちょうどいい加減がわかりやすい。また、写真と一緒に飾る小物も季節ごとに変えてみるのもいい。春なら桜やチューリップ、雛人形、夏ならヒマワリ、うちわ、秋なら落ち葉やどんぐり、冬ならツリーやキャンドル。テーマを絞り込むことでインテリアに統一感が生まれ、四季の移ろいを暮らしの中でも感じることができる。

    アートの達人に学ぶ 写真を飾る愉しみ

     


     

    アートの達人に学ぶ 写真を飾る愉しみ

    お気に入りのスペースに
    写真という宝物を飾る

    アクセサリーや小物が集まった空間には小さな写真がぴったり。アクセサリーに負けないようにフォトフレームはデザイン重視で選んで。また、引き出しの中に写真を仕舞うのも新しい飾り方。オープンにするのではなく、宝物を愛でるようにそっと覗く。奥ゆかしい日本の美意識を感じさせてくれる。オフィスなどでぜひ試してみて。プリクラ写真なら小さなフォトフレームにもぴったりと入ってしまうので大いに活用して。


    アートの達人に学ぶ 写真を飾る愉しみPhotographer
    Keigo Ishibashi
    石橋 圭吾
    大学進学を機に京都に移住し、音楽やデザイン等の仕事を経て2001年にギャラリー&カフェ『neutron』を発足。以後移転・拡張を続けながら東京にも進出し、日本の若手アートシーンを代表するギャラリーに成長。アートイベント等様々なプロデュース業も手がけ、2013年からはギャラリー運営から離れてアートディレクターとして活動する。
    www.pakupakuan.jp

     

     

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